法人税とは
法人(会社)の所得に対して課税される税金です。
法人税は国税・直接税であり、納税方式は申告納税方式を採用しています。
法人税の計算
益金と損金
会計上の企業の儲けと、税法上の企業の儲けは一致しないため、調整が必要となります。
この調整を申告調整といい、当期純利益から益金と損金を足し引きします。
- 益金不算入(益金から差し引くもの):受取配当金等
- 損金不参入(損金から差し引くもの)
- 全額不算入:法人税・住民税、延滞金等
- 一部損金参入可能
- 役員給与:適正な額まで
- 減価償却費:取得価額10万円未満(償却方法は、建物以外は定率法を採用)
- 交際費:中小法人(資本金1億円以下)は年額800万円または費用の50%までの多い方
申告調整は確定申告の別表4を使って計算されます。
税額の計算
別表4で計算した所得金額をもとに、別表1を使って税額が計算されます。
税率は以下の通りです。
- 期末資本金額1億円超の法人:23.2%
- 期末資本金額1億円以下の法人:年800万円までの部分15%、超える部分は23.2%
法人税の申告
申告期限
法人税は各事業年度の終了の日の翌日から2ヶ月以内に、確定申告書を提出し納付する必要があります。
決算が期限内に確定しない場合は、最大4ヶ月の延長が可能です。
青色申告
青色申告の適用を受けるためは、設立から3ヶ月以内に承認を受ける必要があります。
青色申告を受けると以下の特典があります。
- 欠損金(申告調整してもなお生じた損失)が翌事業年度以降10年間繰越可能
- 取得価額30万円未満の減価償却費の損金参入が可能